インフルエンザが流行する季節になってきましたね。
2024年10月から”鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチン”【フルミスト】の接種が始まり、話題になっています。
注射が苦手な人には朗報ですよね。
そこで対象年齢・接種費用・安全性など、【フルミスト】について調べてみました。
※本記事は厚生労働省の発表を基に作成しています
鼻にスプレーするインフルエンザワクチン【フルミスト】
【フルミスト】ってどんなワクチン?
【フルミスト】は、経鼻弱毒生インフルエンザワクチンで、鼻腔内に噴霧するタイプのインフルエンザワクチンです。
薬事承認された接種対象年齢は2歳以上19歳未満
2023年に【フルミスト】が薬事承認されたのは”2歳から19歳未満に対する使用”で、19歳以上の方の接種は薬事承認されていません。
また、2歳から19歳までの方でも、慢性疾患を持つ方など、【フルミスト】の摂取が出来ない場合もあるようです。
対象年齢の方で【フルミスト】の接種を希望する場合は、接種前に医療機関にご相談することをお勧めします。
注射が苦手な19歳以上の方には、ちょっと残念ですね。
ツキレイ編集部で調査したところ、19歳~49歳までの方でも【フルミスト】を摂取できる医療機関がいくつかありました。
ただし、19歳以上の方が接種できる【フルミスト】は、医療機関が輸入代理店を通して輸入したものを使用する場合が大半でした。
国内未承認の輸入ワクチンを接種する場合、万が一の事故に対する公的な補償がないため、この点を理解して接種する必要があるようです。
今後、成人を対象とした研究が進み、安全性と有効性が確立されれば、接種対象が拡大される可能性もあるかもしれません。
【フルミスト】は小児(12歳以下)でも1回接種
6か月以上12歳以下のお子さんの”通常の注射のインフルエンザワクチン(不活化インフルエンザHAワクチン)”の接種は2回必要ですが、【フルミスト】は1回接種となっています。
該当年齢の小児が【フルミスト】を接種すれば、2回注射を打つ必要がなくなるので、痛い思いをしなくても済すみますし、通院も1回になるというところも利点だと思います。
【フルミスト】の安全性は?
【フルミスト】は2023年に薬事承認されたばかりのワクチンなので、安全性は気になるところですよね。
厚生労働省の報告書では、
【インフルエンザの小児における疾病負荷について】
小児に対するインフルエンザワクチンについて(厚生労働省)
・ NDBによる解析では、小児の重症化率については、10歳未満の小児では、入院の割合が1%を超えたが、重症や死亡の割合は0.1%未満であった。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001256393.pdfより
と報告されていました。
※NDB(匿名医療保険等関連情報データベース):厚生労働省が医療費適正化計画の作成、実施及び評価のための調査や分析などに用いるデータベース
リスクは完全にゼロではないので、やはり接種前に医療機関に相談することをお勧めします。
【フルミスト】の接種費用は?
ツキレイ編集部でいくつかの医療機関をランダムに抜粋して【フルミスト】と”通常の注射のインフルエンザワクチン(不活化インフルエンザHAワクチン)”の接種費用を調査しました。
調査を行った全ての医療機関で、【フルミスト】の方が”通常の注射のインフルエンザワクチン”よりも接種費用が高いという結果になりました。
ただし12歳以下のお子さんの場合、”通常の注射のインフルエンザワクチン”は2回接種が必要ですが、【フルミスト】は1回で済みます。
【フルミスト】1回の接種費用と、”通常の注射のインフルエンザワクチン”2回の接種費用では、あまり差がないとも言えそうです。
医療機関によっては、【フルミスト】1回の接種費用のほうが、”通常の注射のインフルエンザワクチン”2回の接種費用よりも安い場合もありました。
※”通常のインフルエンザワクチン”の2回目接種費用が1回目よりも安い医療機関や、インフルエンザワクチン接種に補助が受けられる自治体もあるようですので、接種前にお医者さんやお住まいの自治体にご確認ください
インフルエンザにかからないためには
インフルエンザワクチンの接種も大事ですが、インフルエンザにかからないように予防することも必要なことですよね。
厚生労働省では、インフルエンザを予防する有効な方法として、下記を挙げています。
(1) 流行前のワクチン接種
インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効と報告されております。(2) 外出後の手洗い等
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。(3) 適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。(4) 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。(5) 人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザが流行してきたら、特に御高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、体調の悪い方、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。(6) 室内ではこまめに換気をする
厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/QA2024.html#Q10)より
季節を問わず、また、新型コロナウイルス対策としても、十分な換気が重要です。
一般家庭でも、建物に組み込まれている常時換気設備※や台所・洗面所の換気扇により、室温を大きく変動させることなく換気を行うことができます。常時換気設備や換気扇を常時運転し、最小限の換気量を確保しましょう。
手洗い・うがいや人混みでのマスク着用など、日頃からインフルエンザにかからないように行動することも大事なんですね。
インフルエンザ感染予防におすすめのマスク3選
超立体マスク(30枚入り) ユニ・チャーム
~99%カットフィルタと超立体構造でウイルス飛沫・花粉を強力遮断!~
3層構造の高密度フィルタで、ウイルス飛沫・花粉の侵入をしっかりブロックします。
顔にピッタリフィットする超立体構造で、鼻・ほほ・あごにスキマを作らず、ウイルス飛沫・花粉の侵入を遮断します。
また、「通気フィルタ」と「口元空間」によって、呼吸が楽にできるのもおススメの点です。
クチラクマスク(30枚入) iSDG
~選べる6色 おしゃれに飛沫をカット!~
快適立体構造で、口元とマスクの接触による不快感やメイク崩れを軽減します。
飛沫も3層の不織布フィルターでしっかりガード
形状保持ワイヤーで鼻のラインにぴったりフィットします。
おしゃれに飛沫をガードしたい方におススメです。
フィッティ 7DAYSマスク EXプラス(60枚入) 玉川衛材
~長時間着用しても耳が痛くなりにくい「幅広ふわふわ耳ゴム」!~
「幅広ふわふわゴム」を採用し、長時間使用しても耳が痛くなりにくいのが特徴です。
飛沫の遮断についても、不織布の3層構造でしっかりカット。
立体加工で、顔のラインにフィットしつつ、息苦しさを解消しています。
家族みんなで使用できるお得用の60枚入りです。
マスクの効果
鳥取県のホームページでは、インフルエンザの予防に「不織布製マスク」が有効と掲載されています。
また、豊橋技術科学大学のプレスリリースでは、「不織布製マスクを着用することで、飛沫の吸い込み量を30%まで抑えることが出来ると」の発表があることからも、外出時に人混みの中で不織布製マスクを着用することは、インフルエンザの感染予防に一定の効果があると考えられます。
ただ、マスクは正しく着用しないと飛沫をカットする効果が弱くなり、またウイルスに触れた手で口元や鼻の周りを触ってもインフルエンザにかかってしまうことがあるそうです。
「マスクは正しく着用する」ことと、「手指をこまめに洗う(消毒する)」ことも重要ですね。
まとめ
話題の”鼻にスプレーするインフルエンザワクチン”【フルミスト】。
注射が苦手だという19歳未満の方や、注射が苦手な19歳未満のお子さんをお持ちの方には朗報です。
今回調査の調査で、【フルミスト】の在庫が既に無いという医療機関もありましたので、接種を希望される方は早めに医療機関に問い合わせてみては如何でしょうか。
もちろんワクチン接種は大事ですが、ワクチンを接種してもインフルエンザに絶対にかからないとは言えないようですので、人混みでのマスク着用・こまめな手洗い(消毒)といった日頃の行動で、少しでもインフルエンザにかかるリスクを低減させることが大事ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。