望まない妊娠を防ぐために、緊急避妊薬(アフターピル)の販売経路が見直されています。
アフターピル 要件満たす薬局限定で試験販売運用 日本薬剤師会 11/20開始で準備→11/28試験販売開始
2023年6月26日付け産経新聞によりますと、緊急避妊薬(アフターピル)を薬局で市販する試験販売の運用が始まるとの事です。緊急避妊薬(アフターピル)はその必要性が認められていましたが、「緊急」の割に入手するまでに手間と時間がかかっていること、また医師に相談しづらく対処が遅れがちになり、望まない妊娠に繋がってしまっているのが現状です。
厚生労働省は26日、性交直後の服用で望まない妊娠を防ぐ「緊急避妊薬(アフターピル)」について、一定の要件を満たす薬局に限定し、夏ごろから調査研究として試験的に販売の運用を開始することを決めた。
引用元:産経新聞 2023.6.26
※2023年10月12日追記※
共同通信の報道によると、処方箋無しで薬局での試験販売を11/20から開始するように日本薬剤師会が準備しているとの事です。
・2023年11月20日から試験販売開始で準備中
・16歳未満は試験販売の対象外として医療施設を紹介
・16歳以上18歳未満は保護者同伴が必須条件
・値段は7千円~9千円と予想される
・全国計150軒程度で販売(要件を満たした薬局:各都道府県 2~3軒を見込む)
具体的な日程やアクションが見えてきて、必要とされる方の新たな選択肢が増えますね。
処方箋無しで販売
夏ごろからということで、本記事執筆時には既に購入可能になっているかもしれません。緊急を要する案件なので「処方箋無しで購入可能」ですが、①研修を受けた薬剤師が販売することが条件の様です。
他に要件は、②夜間土日祝日対応可能なこと、③近隣の産婦人科などと連携できること、④プライバシー確保の個室が設置されているの4要件を満たすことが必要との事です。
試験運用はいつまで?
今回の試験運用は来年2024年3月までと決まっているそうです。また、全国地域での偏りなどが出ないように全都道府県で選定するそうです。
追記:11/28試験販売開始
11/28より全国の薬局での試験販売が開始されました。
まとめ
2023年夏ごろから全国で緊急避妊薬の処方箋無しでの薬局販売が試験運用(調査研究)される。
以下の4要件を満たした薬局が対象。全国都道府県で選定される。
- 研修を受けた薬剤師が販売すること
- 夜間土日祝日も対応可能なこと
- 近隣の産婦人科と連携できること
- プライバシー確保の個室が設置されていること
試験運用は2024年3月まで行う。
今回の試験運用で市販化の道筋がついてほしいところです。今後は価格が普及のポイントになるかもしれません。
追記:11/28より試験販売開始されましたが、一般販売までは2年ほどかかるともいわれています。ひとまず、試験販売が開始されたことで「一歩」進んだことは歓迎できますね。